菱餅の由来や色の意味、正しい食べ方教えます!
2016/11/15
菱餅は、ひな段を彩るものとしてひな祭りに欠かせないものの一つです。といっても、飾る意味や正しい食べ方などを実はよく知らないという人も多いでしょう。
そこで菱餅の由来や食べ方などを徹底解剖していくので、目を通してみて下さいね。
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ひし形の意味とは?
女の子の成長と幸せを願いお祝いするひな祭りに飾ったり、その後食べる食べ物は色や形など縁起のよいものが選ばれており、菱餅もその一つです。
ひし餅というと、真っ先にあの特徴的なひし形を思い浮かべる人も多いでしょう。このひし形にも、いくつかの由来があります。
昔宮中でお正月を祝う際に食べていた菱はなびら餅から発展したという説や、更に山奥に住む仙人は菱の実を食べて長生できたため、菱の強い繁殖力にあやかり、菱とひし形をかけた説は有名です。
更に、ひし形は風水で心臓を表すので長生きを願ってという説、また大地を表していたり、陰陽道ではひし形が女性を表現するという説など諸説が伝えられており、どれがホントなのかということはまだはっきりわかっていません。
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色の由来とは?
ひし餅というとピンクと緑、白のカラフルで鮮やかな色合いが特徴的ですが、この3つのカラーが用いられるには、それぞれ由来があります。
ピンクは厄払いや健康を願い、緑は大地を表現するため、こちらも生命が芽吹くという意味で長寿や健康を願い、白は子孫繁栄や長寿、まっさらな状態である純潔に由来します。
ひし餅を作る時に、使う材料には様々な体に良い効果があります。
ピンクは、解毒作用のあるくちなしの実で病気を追い払うようにとの願いが込められて使われていましたが、現在では食紅を使う場合もあります。
更に、白は本来は血圧を下げる効果があり健康を願ってひしの実が用いられますが、現在ではついたお餅をそのまま使うことが多いそうです。
そして緑は強い香りで厄除けし、リラックス効果をもたらす上に血液を作り出す作用のあるよもぎが使われています。
また3つのカラーを重ねる時の順番は2パターンあります。白は雪をイメージしていて、下から緑、白、一番上がピンクになる場合は、雪の下に若葉が強く芽吹き、雪の上で花が咲くということを、下から白、緑、一番上がピンクだと雪の下から若葉が芽吹いて更にその上に花が咲くことを意味しています。
正しい食べ方を知ろう
菱餅を食べる時は、角を立てずに丸く生きられるようにとの願いを込めて、ひし形の角をちぎって食べるとよいといわれています。
ただ、菱餅自体は生のお餅に色を付けて切りそろえたものなので、そのまま食べるのはお腹によくありません。
普通にお餅を食べる時のように、角だけ丸くカットしてトースターで焼き餅にしたり、お雑煮やうどんを作って一緒に煮たり、ぜんざいの色どりとして加えるといった食べ方のアレンジもあります。
少し手を加えるなら、菱餅を干してカラカラにした後で小さく砕き、油で揚げるとおかきが出来上がります。
色のついたおかきはちょっと珍しいので、子供が喜ぶかもしれません試してみるのもいいですよね。
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