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江戸の火消がルーツ・出初式って何?はしごの意味は?

      2016/10/12

出初式

お正月によく見られる「出初式(でぞめしき)」。

はしごを使った曲芸のような演技をテレビで見たことがある、という方は多いのではないでしょうか。

日本の伝統である歴史行事の一つ「出初式」とは、どんな行事なんでしょうか?

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消防との関係はあるの?

出初式は公式には「消防出初式」といいます。

1657年の明暦(めいれき)の大火がきっかけで行われるようになったと言われています。

明暦の大火とは、江戸の大半が焼け野原となり、江戸城も焼失した大災害でした。

この大火事で死亡した人は3万7,000人とも10万2,000人以上ともされています。

「火事と喧嘩は江戸の華」と言われたように江戸は火事が多く、しかも家は木造住宅、建物が密集していたので一度火事になると大規模な被害がでたのです。

その後、2年たっても復興は思うように進みませんでした。

そこで、意気消沈する江戸っ子を励ますために、1659年1月4日に老中・稲葉伊予守正則が総勢4隊の定火消(じょうびけし)を率いて上野東照宮前で出初をしたことが出初式の由来です。

火消たちの威勢のよい姿を見て江戸っ子たちは大いに励まされました。

定火消は今の消防署の原点です。

それ以来、出初式は上野東照宮で毎年1月に開催されることになりました。

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出初式ではしごを使う理由は?どんな意味があるの?

江戸時代の町火消たちは、当然消防車や便利なホースなどもない時代に、はしごに登って風向きや火災状況をチェックしていました。

火消たちの必須アイテムだったんですね。

彼らは、はしごに登り高いところから見下ろして、建物の配置や火災発生場所をいち早く把握することができました。

また、はしごを使って屋根の上に上がり、纏(まとい)をふるいました。

ここで火勢を食い止めろ、という目印の意味や火災現場を知らせる役割がありましたが、そこは頑固な江戸っ子ですから、ぎりぎりまで屋根の上に踏みとどまって命を落とす人も少なくありませんでした。

はしごに登るなんていかにも簡単そうに見えますが、火災が発生して逃げる人や野次馬などがいるなかで、はしごに登ってバランスを保ち、なおかつ正確に現状を把握するのは大変な作業です。

そこで、江戸時代の火消たちは普段からはしごの技術を鍛えて訓練を重ねていました。

命知らずで粋な火消たちに憧れる人が多かったようです。

現在の出初式は?

出初式

現代では江戸時代の出初式とは様相を変え、はしご乗り以外にもさまざまな催しがなされています。

消火や救助の実演、行進、音楽隊による演奏、消防車両の乗車体験なども行っています。

内容はそれぞれの市町村などによって異なるようですので、事前にHPなどでチェックしておくといいですよ。

東京消防庁による出初式は、東京ビッグサイト東駐車場で行われる予定です。

毎年1月6日に開催されていますが、詳しい日程が1月上旬としかまだ公表されていないので、東京消防庁のHPで事前確認が必要です。

時代の移り変わりと共に出初式の様子はさま変わりしましたが、火災予防意識を高める、という大切な目的があります。

時間が許す方は、お近くで開催される出初式を見に行ってみてはいかがでしょうか。

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