お辞儀の由来や意味は?お辞儀の種類と正しいお辞儀の仕方
2016/08/12
お辞儀は様々なシチュエーションで用いられる挨拶の方法です。
そのシーンに応じて適切なお辞儀の仕方というものが存在します。
日本人ならば、正しいお辞儀のマナーをきちんと身に着けておきたいですよね。
ここでは、お辞儀の仕方だけでなく、お辞儀の由来や意味についてもご紹介したいと思います。
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お辞儀の由来や意味は?
お辞儀の始まりは飛鳥時代から奈良時代に、中国の礼法を取り入れたのがはじまりとされています。
自分の首を相手に差し出して、自分が相手に対して無抵抗であることを表現したことが由来であるといわれています。
これが日本に伝わり、身分に応じたお辞儀の形が制定されました。
日本のお辞儀は両手を体の横におろし、頭を下げるのが一般的ですが、インドや東南アジアでは胸の前で手のひらを合わせて頭を下げます。
実はこの形がお辞儀の原点であり、これが仏教とともに日本に伝えられて仏様を拝むときの作法となったのです。
そしてそれが日常の暮らしの中でも用いられるようになり、現在の形に洗練されていったのです。
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お辞儀の種類は?
お辞儀というと、ただ単に頭を下げるだけだと思っている方も多いと思いますが、実はお辞儀には3つの種類があるのです。
それは、「会釈」「敬礼」「最敬礼」です。頭を下げる角度によって、この三つのいずれかに分類されます。
・会釈は、状態を腰から15度ほど前へ傾け、視線は3mほど前方に向けます。朝夕のあいさつやお客様を迎えたときなどの簡単なあいさつに用いられます。
・敬礼は、背筋を伸ばし、腰から30度に状態をおります。視線は足元の少し前方に落とします。会釈よりもやや丁寧なお辞儀で、お客様や目上の人に対して敬意を持って行うお辞儀です。
・最敬礼は3種類の内でも最も深いお辞儀で、角度は45度が目安とされています。背筋を伸ばして上体を深く折り曲げ、真下よりもやや前方に視線を落とします。お詫びをするときや深い感謝を表すとき、神前の儀式や高貴な方への礼にも用いられます。
お辞儀の仕方
お辞儀は頭を下げる角度によって3種類に分類できることをご説明しましたが、ただ単に首を曲げるだけでは正しいお辞儀とは言えません。
首だけのお辞儀は、お辞儀をしているということが分かりにくく、相手にもその敬意が伝わりにくいものとなります。
また、猫背や悪い姿勢からお辞儀を行うと、 正しく身体を傾けることが難しいために美しくお辞儀をすることができません。
背筋だけでなく、全身の筋肉が緩んだ状態からお辞儀を行うと、身体を傾けた際に身体を支えることができずに膝の関節や骨盤によって身体のバランスを調整することになります。
すると腰が曲がり、骨盤が後ろに傾いた姿 勢となり、印象が悪いだけでなく腰や膝にも大きな負担がかかります。
お辞儀をするときは、まず両足をそろえて腹筋で上半身を引き上げ、首をまっすぐに伸ばします。
女性の場合は手を前で重ね、男性は太ももの横に添えます。
背骨を前に倒す際には腰からお尻の筋肉を使い、背筋を伸ばしたまま前に倒れます。
正しいお辞儀は相手への第一印象をアップする役に立ちます。ぜひ、正しい作法をマスターしておきましょう。
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