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そうだったの!?ハイエナの一般的イメージと実際との違い

      2016/02/24

ハイエナ
犬に似ているけど、犬ではない。

主にアフリカなどに生息する生き物。

「まるでハイエナのようだ」

よく例えられるこの言葉。

そう、ハイエナです。

よく悪っぽいイメージで例えられたりしますが、本当のところはどうなのでしょうか?

気になりますよね。

では、ハイエナについて見ていくことにしましょう。

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ハイエナとは?

ハイエナは、別名でタテガミイヌとも呼ばれ、ネコ目ハイエナ科に属する動物をひっくるめて言います。

強力な顎を持ち、他の肉食動物が噛み切れないような硬い骨まで噛み砕きます。

ハイエナの顎の力は約454kg。

ライオンは約427kg。

ハイエナの顎の力はライオンよりも強いんですね。

これはすごい!

ちなみに人間の顎の力は約60kgと言われています。

人間の7倍以上の顎の力・・・ちょっと想像しにくいですが、もしまともに噛まれたら骨ごともっていかれると思ったほうがわかりやすいかもしれません。

しかもライオンに噛まれるよりも致命傷になってしまいますね・・・。

「骨まで食べちゃったら消化できないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、ハイエナは強力な顎と共に強力なや消化器官も兼ね備えているので、有機成分を消化吸収できるような体になっています。

それゆえ、巣穴に骨を持ち帰り、それを非常食にすることもあります。

「今日は獲物がいなかったなぁ」という時には、骨を食べて飢えを凌ぐわけですね!

ハイエナは群れをなして獲物を狩ったりするわけですが、意外なことにも群れのリーダーはメスが務めます。

学校で例えると、女子学級委員長のようなものですね。

オスは群れの中で順位が低いです。

オスは、学級委員長になぜか逆らえない男子生徒のようなものです。

そして、次世代のリーダーも、そのリーダーが生んだ長女のメスになります。

イメージとしては、学級委員長が結婚し、子供を生んで女の子が生まれたとします。

何人女の子が生まれても、最初に生まれた長女が次の学級委員長になると言った感じです。

ハイエナの群れのリーダーはメスが務めるというのは意外でしたね。

ちなみに能力的にもメスの方が高い傾向があります。

サバンナ

 

ハイエナの種類

現在ハイエナには、

・ブチハイエナ

・カッショクハイエナ

・シマハイエナ

・ハードウルフ

という四つの種類がいます。

ブチハイエナ

ブチハイエナは、サハラ砂漠以南のアフリカに広く生息しています。

他のハイエナの種と比べると最も体が大きく、攻撃性もメスの方が高いです。

一般的なイメージとは違い、群れで狩った獲物を主食としており、別名「笑いハイエナ」とも呼ばれます。

なぜこう呼ばれるのかと言えば、鳴き声が人間の笑い声によく似ているからですね。

実際にブチハイエナの鳴き声を聴いてみましたが、本当に人が笑っているように聴こえます。

しかも群れで鳴くので、学校の生徒同士が冗談交じりに笑い合っているような感じになっていました。

気になるなら、是非とも聴いてみてください。

カッショクハイエナ

カッショクハイエナは、主にアフリカ南部に生息しています。

群れをつくって行動し、巣穴で共同に生活するのが特徴です。

ブチハイエナよりも体は小さいですが、大きさはハイエナの中では中型に位置する種になります。

ライオンやその他の肉食動物が捕らえた獲物の食べ残しや、病気になって寿命を迎えた動物の死体を主に食べています。

 

シマハイエナ

シマハイエナは、アフリカ北部・東部からアラビア半島までの中東などに生息しています。

背中の先端に黒い鬣(たてがみ)を持ち、胴と四肢に多くの黒い縞(しま)を持っています。

一般的なハイエナのイメージに反して群れを形成せず、雄と雌は繁殖時だけ一緒になるという特徴を持っています。

こちらもカッショクハイエナ同様、体の大きさは中型に位置します。

ちなみに、カッショクハイエナとシマハイエナは、狩りをするより腐肉を漁ることの方が多いため、「サバンナの掃除人」とも言われます。

一般的に「まるでハイエナのようだ」と例えられるのは、カッショクハイエナとシマハイエナのことなんですね。

アードウルフ

アードウルフは東・北東・南アフリカに主に生息しています。

またの名をツチオオカミと言います。

他のハイエナとはまるで異なった姿や生態をしており、ハイエナの中でも最も小型になります。

他のハイエナと違い、他の動物の肉や骨ではなく、シロアリを主食としています。

一晩で20万匹のシロアリを食べるとも言われています。

20万匹・・・かなり多いですね。

シロアリが出て困っている住宅などでいてくれるととても役に立ってくれるかもしれません!

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ハイエナの豆知識

ハイエナは肛門腺という部分が発達しており、性器がオスとメスでとても似通っています。

そのため、人間の眼では少し見ただけでは判断できません。

なので昔は男女両性を兼ね備えた存在だと思われていたようです。

つまり、一匹で子供が生める存在ですね。

しかし、科学の発展と共に、改めてオスとメスの存在が認知されるようになったようです。

ちなみに、ハイエナは獲物がとれない日が続き、極限状態になると共食いをすることもあるようです。

ちょっと想像したくないですね・・・。

まとめ

いかがでしたか?

一口に「ハイエナ」と言ってもその種はさまざま。

一般的に「ハイエナみたい・・・」と言っても、それはハイエナのひとつの側面でしかありませんでした。

ハイエナ

内容をまとめると、

・ハイエナは主にアフリカに生息している生き物

・ライオンよりも強い顎や骨を消化する消化器官も兼ね備えており、骨を非常食にすることもある

・群れのリーダーはメスが務める(次世代もその子供の長女)

・ハイエナには、ブチハイエナ、カッショクハイエナ、シマハイエナハードウルフの四種が存在している

・一般的なハイエナのイメージはカッショクハイエナとシマハイエナ

・アードウルフは他のハイエナとは異なり、シロアリを主食とする

・ハイエナは性器がオスとメスで似ているため、昔は男女両性を兼ね備えた存在だと思われていた

・極限状態になると共食いをすることもある

となります。

ハイエナのイメージ、大きく変わったのではないでしょうか。

一般的には悪っぽいイメージで例えられますが、逆に考えれば、それは生きるための一つの知恵でもあります。

こうして見てみると、ハイエナは長所も多いので「ハイエナみたい・・・」という言葉が皮肉には聞こえなくなってきます!

ちなみにハイエナは、ヒョウやジャガー、ライオンにも実力で勝つことがあります。

改めてハイエナのすごさが理解できましたね!

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